婚姻届の記入例見直しへ 夫妻が名乗る姓の欄、「夫」に印 広島市

AI要約

広島市は婚姻届の記入例見直しを検討しており、夫妻が名乗る姓についてのジェンダーバイアスを避けるため、夫の氏に関するチェックを見直す方針を示した。

市は現在、記入例で「夫の氏」にチェックが入っているが、これに対して批判があり、速やかに変更を検討するという。

選択的夫婦別姓の実現に向けた動きもあり、約9割の自治体が夫の姓を記入例として選択している状況が明らかになっている。

婚姻届の記入例見直しへ 夫妻が名乗る姓の欄、「夫」に印 広島市

 広島市は19日、婚姻届の記入例を見直す考えを示した。婚姻後の夫妻が名乗る姓について「夫」にチェックが入っているためで、無意識のジェンダーバイアス(性別に基づく固定観念)を助長しないよう配慮が必要と判断した。

 区政課によると、記入例は市のホームページのほか、全8区役所などで紹介。「婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍」の欄で、「夫の氏」に印が付いている。現在の記入例を取り入れた時期は不明。市民からの苦情はないという。

 この日の市議会一般質問で市議から変更を求められ、企画総務局の阪谷幸春局長は「速やかに見直したい」と答えた。今後はチェックを入れず、記入漏れが起きないような形に変更する考え。

 選択的夫婦別姓の実現に取り組む民間団体が3月に公表した調査では、全国526自治体のうち約9割が夫の姓を婚姻届の記入例として選択しているという。