タバココナジラミ大量発生 トマトの病気ウイルス媒介 千葉県が注意報

AI要約

千葉県農林総合研究センターはトマト黄化葉巻病ウイルスが大量発生しているため、県内全域に注意報を出す

調査結果によると、タバココナジラミの発生率が過去10年で最も高い水準に達しており、トマトへの被害が深刻化している

感染したトマトは葉が黄色くなり、実ができにくくなるため、適切な防除対策が重要とされている

タバココナジラミ大量発生 トマトの病気ウイルス媒介 千葉県が注意報

 千葉県農林総合研究センターは18日、トマトの成長を妨げるトマト黄化葉巻病ウイルスを媒介する「タバココナジラミ」が大量発生しているとして、県内全域に注意報を出した。ウイルスに感染したトマトは、葉が黄色くなり縮れたり、実ができにくくなったりするため、同センターは防除対策の徹底を呼びかけている。

 同センターによると、8月下旬に県内10地点で調査を実施。トマト黄化葉巻病の平均発病株率は16・20%(平年1・48%)、タバココナジラミの成虫寄生株率は46・80%(平年4・82%)と、いずれも過去10年と比べ最も高かった。

 ミニトマトにも感染する。発病株を見つけた場合、すぐに抜き取り、ビニール袋で密閉して枯れさせてから処分するなどの対策が必要という。昨年12月にもタバココナジラミ大量発生の注意報が発令された。