「音がして逃げていたら落ちてきた」寸又峡で落石 一時33人が孤立 九死に一生を得た観光客が語る恐怖

AI要約

静岡県川根本町の寸又峡温泉の近くで落石が発生し、幅6mの道路が封鎖されることとなり、33人が取り残される。

救助活動が行われ、観光客や工事関係者が無事救助される。

落石は自然発生とされ、町は復旧を進める方針。

「音がして逃げていたら落ちてきた」寸又峡で落石 一時33人が孤立 九死に一生を得た観光客が語る恐怖

静岡県川根本町の寸又峡温泉の近くで9月18日午前10時頃、落石が発生しました。

幅6mほどの道路が封鎖され、観光客や工事関係者など33人が取り残されました。

小松建太アナウンサー:

観光客の1人でしょうか、消防によって器具につながれヘリに運び込まれています。最初の通報から約5時間、上空では懸命の救助活動が行われています

9月18日午後2時過ぎから川根本町の寸又峡付近で行われていたのはヘリコプターによる救助です。

午前10時頃、寸又峡温泉から寸又峡・夢のつり橋までの道路で複数の落石があり、「戻れない」と観光客から110番通報がありました。

小松建太アナウンサー:

人の背丈や車よりも大きな岩でしょうか、大量に道路に流れこみ道路をふさいでしまっています

警察や消防によりますと幅6mの道路が封鎖された状態になり、観光客や中部電力の工事関係者などあわせて33人が取り残されました。

いずれも落石によるケガはなく健康状態に問題はないということです。

午後2時過ぎから県の消防防災航空隊や県警航空隊が救助を続けていて、警察や消防によると午後6時までに全員の救助を完了しています。

観光客が訪れていたのは静岡市街地から車で2時間ほどの寸又峡・夢のつり橋。

高さ8m、長さ90mの吊り橋で四季折々の自然が楽しめる人気の観光スポットです。

温泉街へと戻る道中で起きた落石は観光客の目の前で起こったといいます。

観光客:

生きた心地がしない、音がすごくてビックリした。上からガーっと音がして急いで走って後ろの方に逃げていたら落ちてきた

中部電力によりますと周辺で作業はしておらず、落石は自然発生したということです。

川根本町では8月台風10号に伴う記録的大雨で平年の2倍を超える雨を観測していますが9月はそれほど降っておらず、町は原因を調べるとともに復旧を進める方針です。