福島の病院にピアノと音楽を届けたいプロジェクト いわき市医療センターに寄贈 院内で演奏会、音色が患者癒やす

AI要約

福島県のいわき市医療センターにピアノを贈り、院内演奏会が開かれた。

ピアノの寄贈により、患者らが美しい音色に癒やされた。

プロジェクトは震災の被災者や心の復興を支援する取り組みで、これまでに8台目のピアノを寄贈している。

福島の病院にピアノと音楽を届けたいプロジェクト いわき市医療センターに寄贈 院内で演奏会、音色が患者癒やす

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興を支援する「福島の病院にピアノと音楽を届けたいプロジェクト」の実行委員会は17日、福島県のいわき市医療センターにリニューアルされたピアノ1台を贈った。寄付受納式に続き、贈られたピアノを使った院内演奏会が開かれ、美しい音色が入院患者らを癒やした。

 寄付受納式は市医療センター1階きょうりつ講堂で行われた。実行委員会の三木隆二郎代表が「ピアノの寄贈を通じて心から安らげる時間を届けたい」とあいさつし、新谷史明市病院事業管理者に目録を手渡した。ヤマハピアノサービスの黒沢国久社長らが同席した。

 院内演奏会には患者や職員ら約50人が参加した。全国の特別支援学校や病院、施設などを訪問してコンサートを開いているピアニスト竹村浄子さんが出演し、「プレリュード・ハ長調」(J・S・バッハ)、「トルコ行進曲」(モーツァルト)、「エリーゼのために」(ベートーヴェン)などの曲を演奏した。聴衆がピアノ演奏に耳を傾けた。

 プロジェクトは、震災の地震や津波の被災者や、原発事故の影響で古里に帰りたくても帰れない人の心の復興を支援しようと、2016(平成28)年に始まった。これまでに県内の各病院などにピアノを贈っており、今回が8台目。今後、市医療センターはクリスマスのイベントなどでピアノを活用する予定という。

(いわき版)