地元役者熱演にかけ声やおひねり飛ぶ 岐阜・東白川村で村郷土歌舞伎公演

AI要約

加茂郡東白川村で行われた第48回村郷土歌舞伎公演には地元役者ら約80人が参加し、約300人の観衆を魅了した。

村では江戸時代から地芝居が盛んだったが戦後に衰退し、有志の愛好会が1977年に復活させ、94年から保存会が続けている。

子ども歌舞伎や成人向けの演目で、観客からの大きな反応があった。

地元役者熱演にかけ声やおひねり飛ぶ 岐阜・東白川村で村郷土歌舞伎公演

 岐阜県加茂郡東白川村の村歌舞伎保存会の第48回村郷土歌舞伎公演が、同村神土のはなのき会館で開かれた。地元役者らの熱のこもった演技が約300人の観衆を魅了した。

 村では江戸時代から地芝居が盛んで、三つの芝居小屋があったが戦後に衰退。有志の愛好会が1977年に復活させ、94年からは保存会が続けている。

 役者や囃子方(はやしかた)、裏方含め約80人で取り組み、子ども歌舞伎「浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま) 仲ノ町鞘当(なかのちょうさやあて)の場(ば)」では、東白川小学校6年生10人と担任教諭が、派手な立ち回りや娘の踊り、餅つきなどの場面を華やかに演じ、多くのおひねりが投げられた。

 「義士十二刻(ぎしじゅうにとき) 潮田又之丞住家(うしおだまたのじょうすみか)」では、今年就任した田口房国会長(47)が主役の目の見えない武士で迫真の演技を見せ、「源平魁(げんぺいさきがけ)躑躅(つつじ) 扇屋熊谷(おうぎやくまがい)」でも、情感のある舞台に客席から大きなかけ声が飛び交った。