前回は雷、今度は上空の強風…H2Aロケット49号機 19日以降に再延期、組立棟に格納 10月20日には「H3」4号機が控え中

AI要約

三菱重工業は、種子島宇宙センターから打ち上げ予定だったH2Aロケット49号機の打ち上げを強風のため中止した。

新たな打ち上げ日は未定で、気象状況を見ながら判断される予定。

49号機には政府の情報収集衛「レーダー8号機」が搭載されており、H2Aは過去に42機の連続成功を誇る。

前回は雷、今度は上空の強風…H2Aロケット49号機 19日以降に再延期、組立棟に格納 10月20日には「H3」4号機が控え中

 三菱重工業は16日、同日に鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げ予定だったH2Aロケット49号機の打ち上げを中止した。上空の強風が予想され、条件を満たさなかったため。新たな打ち上げ日は未定で、早くても19日以降に気象状況を見ながら判断するとしている。

 49号機は射点まで移動されたが、16日午前4時すぎに中止が決まった。日程変更は、雷などのために延期した11日に続いて2回目。同センターで記者会見を開いた徳永建宇宙事業部技師長は「気象条件に左右されて残念だが、安全、確実に行うための判断」と説明した。

 同センターからは10月20日に新型基幹ロケット「H3」の4号機の打ち上げも計画されている。H2Aの延期が4号機の日程に影響するかは、現段階では分からないという。

 49号機には、政府の情報収集衛「レーダー8号機」を搭載。H2Aは2005年の7号機から42機連続で打ち上げに成功している。