“ポッポのクレープ”全国最後の店舗 約40年作り続けた店長「こんなに愛されていたんだ…」 “青春の味”求め9月29日の閉店を前に連日行列で「涙が出てくる」 独自の進化遂げ考案の『焼きそばクレープ』
地元に愛されるポッポのクレープが全国的にも人気の最後の販売店として話題に
クレープが誕生した経緯や独自の進化が紹介され、特に焼きそばクレープが特に人気を集める
店長の高谷真奈美さんの愛情と努力で誕生したポッポのクレープがずっと親しまれてきたことが伝えられている
青森県にあるイトーヨーカドー弘前店のファストフードショップ「ポッポ」の人気商品「クレープ」。県内では“馴染みの味”という人も多いのではないでしょうか?
全国でのイトーヨーカドーの閉店に伴い弘前が全国で最後の販売店になり、多くの人が別れを惜しんでいます。
■「こんなに愛されていたんだな…」“ポッポのクレープ”全国最後の販売店
香ばしく焼き上げた生地にフルーツや生クリームを贅沢にトッピングした「クレープ」。イトーヨーカドー弘前店のファストフードショップ「ポッポ」の人気メニューです。
クレープを作る店員の様子
「お待たせいたしました!ありがとうございます!」
イトーヨーカドー弘前店「ポッポ」高谷真奈美店長(63)
「こんなに愛されていたんだなと、つくづく感謝している」
弘前市にポッポが誕生したのはイトーヨーカドーが開業した1976年。今の店長・高谷真奈美さんにとっても思い出深いメニューはこの「クレープ」です。1983年頃に販売を始めるのにあたり、ある場所へ視察に行ったといいます。それが…。
■独自の進化を遂げ考案された「焼きそばクレープ」
(1983年の東京・原宿)
当時、流行の最先端のショップが軒を連ねていた東京・原宿です。
イトーヨーカドー弘前店「ポッポ」高谷真奈美店長(63)
「初めてクレープをやるのにあたり、上司が『原宿のクレープ屋さんを見てこい』と―。お客さんとしてお店に行って、いくらか買って食べて、買って食べてを繰り返して、研修と言うか視察に行った」
こうして生まれた弘前店のクレープは、高谷さんたちスタッフのアイディアで独自の進化を遂げます。そのなかで考案されたのが「焼きそばクレープ」でした。
イトーヨーカドー弘前店「ポッポ」高谷真奈美店長(63)
「総菜メニューでいろんなものをやってきたけど、焼きそばパンもあるからクレープに入れてもいいんじゃないかと誕生した。県外に行った方が帰ってくると『これはソウルフードだ』と言っていただける」