父親からの暴言に「我慢の限界だった」 傷害致死裁判で被告の男

AI要約

福島県新地町で起きた父親への暴行致死事件の裁判が行われ、被告は暴言に耐えかねて暴行を加えたと主張している。

被告は、幼少期から父親からの度重なる暴言を受けており、事件直前も暴言に苛立ちを感じていたことが明らかになった。

次回の公判では証人尋問が行われる予定である。

父親からの暴言に「我慢の限界だった」 傷害致死裁判で被告の男

 父親に暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた福島県新地町駒ケ嶺字新林の無職の被告の男(39)の裁判員裁判第2回公判は12日、福島地裁(島田環裁判長)で開かれた。被告は被告人質問で、父親=当時(69)=への暴行について「父の暴言や行動に対して我慢の限界だった」と述べた。

 被告は、幼少期から度重なる暴言を父親から受けたと主張。事件直前も電話の受け答えや生活音を巡って「何でおまえは生まれ変われないのか」などと言われたという。その後、こうした暴言などが引き金となり「父の胸を拳で50回ぐらい殴り、背中を100回ぐらい蹴った」と供述。父親は抵抗したが「怒りの度合いが最大だった」と暴行を続けた理由を述べた。

 次回は13日午後1時半から証人尋問を行う。