「深い愛情で育てられたと分かってもらえるように」里親同士で喜びや悩みを共有

AI要約

里親が体験談を語り合う「府里親会・府民交流会」が開かれた。生みの親による養育が難しい子を受け入れている人たちがやりがいや悩みを共有した。

府里親会では、今年約70人が集まり交流を深めた。体験発表や座談会を通じて、里親同士や制度に関心のある人が情報や支援を受けられる場となっている。

参加者は様々な悩みや喜びを共有し、育児についてのストレスも助言や励ましを得ることができた。

「深い愛情で育てられたと分かってもらえるように」里親同士で喜びや悩みを共有

 里親が体験談を語り合う「府里親会・府民交流会」が京都府亀岡市余部町のガレリアかめおかで開かれた。生みの親による養育が難しい子を受け入れている人たちがやりがいや悩みを共有した。

 里親同士や制度に関心のある人が交流する場として府里親会が毎年催す。今年は8日にあり、府内から約70人が集まった。

 体験発表で、京都府舞鶴市の夫妻は子どもを授かれず特別養子縁組で赤ちゃんを迎え、現在4歳。「やんちゃな男の子に学ばされることは多い」と喜びを報告。生まれを理解する思春期が心配だが「深い愛情で育てられてきたと分かってもらえるように、しっかりと抱きしめている」と語った。

 グループごとの座談会では、生い立ちを扱う小学校の授業で配慮を求める声があった。一時的に預かる「養育里親」からは、実親のもとに戻る予定が急に消え、里子が「いつまでも中ぶらりん」との悩みも打ち明けられた。

 里子に限らず育児につきもののストレスも共有し、ベテランらが「夫婦同時には冷静さを失わない」、運動や「プチ家出」での気分転換を助言し、励まし合った。