国道で多重事故起こし“逃走”9つの罪に問われた男に懲役8年

AI要約

福岡市東区で多重事故を引き起こし、逃走した六代目山口組系組員の男が懲役8年の実刑判決を受けた。

男は車2台を巻き込む事故を起こして逃走し、警察官に大けがを負わせるなど複数の罪状で起訴された。

福岡地裁は、地域社会に対する影響や繰り返し犯罪を重視し、厳しい判決を下した。

国道で多重事故起こし“逃走”9つの罪に問われた男に懲役8年

去年10月、福岡市東区の国道で多重事故を起こしたうえ、現場から逃走したなどとして、9つの罪に問われた男の裁判で、福岡地裁は10日、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。

判決などによりますと、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系組員の藤井紋寛被告(35)は、去年10月、福岡市東区の国道3号で車2台を巻き込む事故を起こしたうえ逃走し、近くのマンションに侵入したなどとされています。

また、事故の直前にも、福岡市博多区のホテルの駐車場で、警察官から逃げようと車を急発進させ、警察官4人に最大で全治3カ月の大けがを負わせたなどとして、公務執行妨害や覚せい剤取締法違反など、合わせて9つの罪に問われていました。

10日は福岡地裁で判決公判が開かれ、冨田敦史裁判長は「地域社会に与えた不安も軽視することはできない。警察の追跡を免れたいという自己都合を優先させ、立て続けにこれらの犯行を重ねたことに何ら酌量の余地はない」などとして、懲役8年、罰金100万円を言い渡しました。