「確認作業が不足」ミス原因を東京電力が説明 福島第一原発の燃料デブリ取り出し

AI要約

福島第一原発の溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出し作業が間違いにより中断されたことについて、東京電力が原因や再発防止策について説明を行った。

作業員が装置を押し込むパイプの順番を間違えたことや、放射線量が高い状況下での作業不備が明らかになり、東電は確認作業の重要性を再認識した。

溶け落ちた核燃料の取り出し作業は高いレベルの技術と確認を要するため、今後の作業はさらなる注意が必要である。

「確認作業が不足」ミス原因を東京電力が説明 福島第一原発の燃料デブリ取り出し

ミスで中断されている福島第一原発の溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しについて、東京電力は原因や再発防止策などを説明しています。

福島第一原発2号機では8月22日、燃料デブリの試験的な取り出しに着手する予定でしたが、作業員が装置を押し込むパイプの順番を間違えるミスがあり、中断されていました。

これについて東電は、5日午前から会見を開き、説明しました。

順番を間違えたパイプは、7月27日に仮置きされたもので、8月22日の作業開始まで、並び順が間違ったままでした。現場の放射線量が高く、仮置きにあたった作業員は、早く立ち去ることに気をとられ、最終確認はされていなかったということです。

また、一連の準備を東電の社員が確認していなかったことも明らかにし、「確認作業が不足していた」と結論づけています。