名物劇、花火で彩り 富山県南砺市・利賀で劇団SCOT公演

AI要約

富山県南砺市の県利賀芸術公園で開催されている演劇の祭典「SCOTサマー・シーズン」では、劇団SCOTが名物劇「世界の果てからこんにちはI」を上演し、大自然の夜空に花火が打ち上げられるなど観客を魅了した。

劇団SCOTは来年50周年を迎えることから、利賀を拠点に移すことを決め、感慨深い思いを語った。また、サマー・シーズンは8日まで開催される予定で、最終日には演劇以外にも若手演出家のトークや講話が行われる予定だ。

演劇祭を通じて戦争や日本の歴史、人間の心情などを伝える劇団SCOTの活動は、利賀での豊かな環境を大切にしながら続けられている。

名物劇、花火で彩り 富山県南砺市・利賀で劇団SCOT公演

 富山県南砺市の県利賀芸術公園で開かれている演劇の祭典「SCOTサマー・シーズン」で、利賀を拠点に活動する劇団SCOT(鈴木忠志主宰)が7日、名物劇「世界の果てからこんにちはI」を上演した。大自然の夜空に空襲などを示唆する花火が打ち上げられ、観客を魅了した。サマー・シーズンは8日まで。

 「世界の―」は、池や山に囲まれた野外劇場で披露した。戦争を経て日本人の心情や日本の国家がどう変化してきたかを伝えた。終盤では滝のように花火が水面に流れ落ち、舞台を彩った。

 劇団SCOTは来年利賀に拠点を移して50年を迎える。終演後、鈴木さんは利賀で演劇を始めた頃を振り返り「今では思い入れ深い場所になった。素晴らしい環境がなくならないよう、これからも続けていきたい」とあいさつ。50年の節目を記念し、予告編で流行歌に合わせた踊りも披露した。

 ことしのサマー・シーズンは8月23日に開幕。最終日の8日は演劇に加え、若手演出家4人のトークや鈴木さんの講話を予定する。