国スポ・自転車競技場の新設「引き続き県に対して当初予定地での新設を求める」 出雲市長が考え示す 総事業費32億円を上回る試算、島根県は「困難」と判断

AI要約

島根県が出雲市内で予定していた自転車競技場の新設が困難と判断されたため、飯塚市長が県に再度当初予定地での新設を求める考えを示した。

飯塚市長は県とのやり取りを通じて地元の期待を伝えると述べ、競技場の新設に関わらず斐伊川放水路事業の残土処理場の利活用について検討を進めるよう県に働きかける意向を表明した。

自転車競技場は初めは25億円の事業費を予定していたが、後に試算通り32億円以上に増加している。

国スポ・自転車競技場の新設「引き続き県に対して当初予定地での新設を求める」 出雲市長が考え示す 総事業費32億円を上回る試算、島根県は「困難」と判断

 2030年の「島根かみあり国スポ」に向け、島根県が出雲市内で予定した自転車競技場の新設は困難と判断したことを受け、飯塚俊之市長が5日の市議会本会議で、引き続き県に対して当初予定地での新設を求める考えを示した。

 県の新設見直し方針を受け、飯塚市長は7月1日に丸山達也知事に対して再考を要望。県からは8月29日に当初予定地での新設は困難との回答があった。

 5日の市議会本会議の一般質問で宮本享市議(平成クラブ)が当初予定地での新設を県に再度働きかけるよう求めたのに対し、飯塚市長は「(新設を期待していた)地元の皆さんの思いを知事にしっかりと伝えたい」と答弁。予定地だった斐伊川放水路事業の残土処理場の利活用に関しては「(競技場の新設にかかわらず)早急に検討を進めるよう県に強く働きかける」と述べた。

 自転車競技場は当初、県が県関係で唯一新設を計画し、総事業費25億円、県費負担19億円を想定。その後、当初計画より総事業費が7億円以上増え、32億円を上回るとの試算を明らかにした。