時空を超える”感動ライブ” ヤマハが再現技術開発 LUNA SEAがアンバサダーに

AI要約

ヤマハは、迫力ある演奏を再現する新技術を発表し、アーティストのライブやコンサートを保存する事業を加速する。

ギター、ベースは演奏時のアンプの音を忠実に記録し、再現する仕組みをつくり、ドラムはセンサーで演奏者の動作を復元する。

ヤマハ銀座店での記者会見では、山浦敦社長が新技術が多くの人にライブの感動体験を届け、アーティストの表現の可能性を広げることを期待する旨を述べた。LUNA SEAもアンバサダーに就任し、自らのライブが後世に残ることに期待を寄せた。

時空を超える”感動ライブ” ヤマハが再現技術開発 LUNA SEAがアンバサダーに

 ヤマハは5日、迫力ある演奏を追体験できるライブ再現システム「リアル・サウンド・ビューイング」で、エレキギターやベース、ドラムの音色を忠実に再現することを可能にした新技術を発表した。アーティストのライブやコンサートを音楽・文化資産として保存する事業を加速させる。

 ギター、ベースは演奏時のアンプの音を忠実に記録し、再現する仕組みをつくった。信号の記録から音声信号の出力までを一貫したシステムとし、生演奏を再現する。

 ドラムは演奏時のスティックをたたいたときに発生するシンバルの振動や、キックペダルの踏み込みなどの情報をセンサーで記録し、振動を増幅させる加振機などを付けて奏者の動作を復元する。

 同社は2017年から、ライブの空気感そのままに、楽器演奏やライブのバーチャルの再現、音声や映像、照明などのデータ形式を保存するシステム開発に取り組んできた。都内のヤマハ銀座店で記者会見した山浦敦社長は今回の新技術で「ライブという特別な感動体験を、時間や場所の制約を超えて多くの人に届けたり、アーティストの表現の可能性を広げたりすることになる」と述べた。

 今回の新技術の開発に関わった5人組ロックバンド「LUNA SEA」が、「ライブの真空パック」アンバサダーに就任することも発表した。会見にギタリストのSUGIZOさんと、ベーシストのJさんが出席し、「僕たちのライブが100年後、500年後にも残る。全ミュージシャンの夢を乗せた挑戦」と期待を寄せた。