自動運転バス「レベル4」運行 ミライフェスト会場で初実証

AI要約

苫小牧市で初めてレベル4の自動運転バスを実証運行するイベントが開催される。

車両はフランス製「ARMA」を使用し、イベント会場前の公道で無料乗車が可能。

自動運転バスは将来の実装化に向けて注目されており、高度な自動運転技術を採用している。

自動運転バス「レベル4」運行 ミライフェスト会場で初実証

 苫小牧市は7、8両日、苫小牧港・西港北埠頭(ふとう)キラキラ公園で開かれる複合型イベント「TOMAKOMAI MIRAI FEST(トマコマイミライフェスト)」に合わせ、自動運転バスを実証運行する。特定の条件下で無人の自動運転が可能になる「レベル4」を市内で初めて運行する計画で、将来の実装化に向けて注目される。

 自動運転バスは、完全自動運転のレベル5をはじめ、レベルは1~5に分かれている。レベル4は運転手なしの高度な自動運転で、当日はイベント会場前の公道の一部を封鎖して実施する。

 アトラクションの位置付けでもあり、誰でも無料で乗車できる。7日は事前のマッピング作業終了後の午後0時半ごろから、8日は正午から、いずれも午後2時まで運行する。

 車両はフランス製「ARMA」(定員は保安員を除き10人)を使用し、片道約250メートルをピストン運行する。市まちづくり推進課は「ぜひ乗ってみてほしい」と乗車を呼び掛ける。

 自動運転バスは、カメラやセンサーなどを使って車両の位置や障害物を把握し、運転手がいなくても車道を走行する仕組み。市は運転手の高齢化や成り手不足を背景に、2023年度から試験的に行っている。

 23年度はミライフェスト会場と、9~10月にJR苫小牧駅と海の駅ぷらっとみなと市場間で運行したが、いずれもオペレーターが1人乗車し、状況に応じて自動と手動を切り替える「レベル2」で走った。