剣道部男子生徒いじめ自死損賠請求 被告1人と和解

AI要約

3年前、福岡県宗像市の高校に通う男子生徒がいじめを訴えて自殺し、母親が元剣道部の上級生4人を相手取り、慰謝料の支払いを求めている裁判で、被告の1人との和解が成立した。

自殺した侑大さんに強制わいせつ行為などの精神的苦痛を与えたとされる元剣道部の上級生4人のうち、1人が性的暴行の際に補助をしたことを認め謝罪し、和解が成立した。

他の3人の被告は引き続き請求棄却を求めており、母親は「前向きに進展があった」と話している。

剣道部男子生徒いじめ自死損賠請求 被告1人と和解

3年前、福岡県宗像市の高校に通う男子生徒がいじめを訴えて自殺し、母親が当時の上級生4人に損害賠償を求めていた裁判で、被告の1人との和解が成立したと原告側が明らかにしました。

訴状などによりますと、2021年3月、東海大学付属福岡高校の剣道部だった侑大さん(当時17)は、いじめを訴える遺書を残し、自ら命を絶ちました。

当時、侑大さんに強制わいせつ行為など、自死に至らしめるほどの強い精神的苦痛を与えたとして、母親が元剣道部の上級生4人を相手取り、慰謝料の支払いを求めています。

そのうち1人が、性的暴行の際に体を抑えるなどの補助をしたことを認めて謝罪し、慰謝料を支払うことなどで、4日、和解が成立したということです。

「何も変わらない毎日を送るよりは、前向きにひとつことが進んで、1人謝罪をしていただけたというのは、私にとってもきょうは大きな出来事だと思います」

他の被告3人は、引き続き請求棄却を求めているということです。