台風10号の影響 西都市の突風被害 気象庁が機動調査班を派遣 現地調査

AI要約

宮崎県内で台風10号による突風被害が発生し、西都市で82棟に被害が出ました。気象庁が突風の種類やルートを調査。

西都市旭を中心に突風被害を調査した結果、被害範囲が広いと判明。北の方まで影響が及んだ可能性も。

宮崎県内では5つの市町で7カ所で突風被害が確認され、38人がけが、1151棟の住宅が被害を受けている。

台風10号の影響 西都市の突風被害 気象庁が機動調査班を派遣 現地調査

台風10号が接近していた先週、宮崎県内では5つの市町で突風被害が確認されました。気象庁は3日、8月29日未明に突風が発生した西都市に機動調査班を派遣し突風の種類やルートなどを調査しました。

西都市では8月29日未明に突風が発生。住宅の屋根や瓦が飛ばされるなど82棟に被害が出ました。

(藤崎アナ)

「こちらには住宅の倉庫があったということなんですが、跡形もなく崩れてしまっています。道路を塞いでいて電線も垂れ下がっている状態です。」

気象庁は3日、この突風について現地調査を行いました。

調査は被害の大きかった西都市旭を中心に7人態勢で行われ、被害状況を見て回ったり住民から当時の様子を聞いたりして、突風の種類やルートなどを確認しました。

(宮崎地方気象台 立川眞彦次長)

「発生したと思われる場所が定かではなかったのですが、きょういただいた情報をもとに調査した結果、もう少し被害範囲が広いのではという印象です。」

「聞き取りを行った中では、若干北の方も広がりがあったいうことで、想定していたより北の方まで何らかの現象が及んだのではと考えています。」

UMKの取材では、台風10号が接近していた8月28日の午後から29日の未明にかけ、5つの市町7カ所で突風被害が確認されました。

すでに8月28日午後2時ごろに宮崎市佐土原町で発生した突風と、午後11時ごろ宮崎市赤江から柏原で発生した突風については、気象庁の調査が入り「竜巻と推定される」という結果が示されています。

気象庁が調査に入るのは、西都市が3カ所目です。

UMKのまとめでは、台風10号により宮崎県内では38人がけが、住宅被害は1151棟に上っています。(9月3日午後6時時点)