依然6世帯9人が孤立状態 米内川「水位周知河川」指定を要請へ 山田線全線再開は2カ月後 岩手・盛岡市
岩手県盛岡市が線状降水帯による災害対策を強化
適切な避難情報の不備が反省点として取り上げられる
被害状況や復旧見通しについて報告が行われる
岩手県内に線状降水帯が発生した日から6日となる9月2日、岩手県盛岡市は災害対策本部員会議を開きました。
米内川の流域で適切な避難情報を出せなかった反省を受け、対策を講じることが確認されました。
県内に線状降水帯が発生した8月27日、盛岡市薮川では1時間の降水量が99.5ミリと観測史上最大となり、市内を流れる中津川は氾濫危険水位を超えました。
2日の市の会議では1日時点で住宅の床上・床下浸水が合わせて29棟に上ったほか、浅岸地区や上米内地区で依然6世帯9人が孤立状態になっていると報告されました。
また会議では米内川が水位の情報を住民に周知する河川として指定されておらず、氾濫危険水位などが定められていないため適切な避難情報を出せなかったとして、今後県に対しそうした河川に指定するよう要請することが確認されました。
盛岡市災害対策本部 吉田尚邦副本部長
「新たな決壊場所や障害がこれから確認されることは否定できない。そういったこと(被害の把握)も含め全庁体制でやっていく」
一方、JRは2日、運休が続く山田線の運転再開の見通しについて盛岡~上米内間はおおむね2週間後、全線ではおおむね2カ月後と発表しました。