仙台出身の俳優・奥津さん主宰グループ 「狼少年」の演劇、魂に響いて 仙台で9月6~8日公演、18歳以下は無料 災害×SFで人間模様描く

AI要約

俳優奥津裕也さん主宰の劇団狼少年の公演が仙台で開催される。作品は災害に翻弄される人間模様や死生観を描いたSFヒューマンドラマ。

物語は隕石が衝突した小さな港町を舞台にし、未曾有の大地震後の未来を憂える住民たちの姿を描く。白い正体不明の物体が現れ、町に新たな混乱を巻き起こす。

奥津裕也さんが原案・脚本・演出を務め、及川奈央さんがヒロインを演じる。公演は18歳以下無料で、作品のテーマは共存や魂に訴えること。

仙台出身の俳優・奥津さん主宰グループ 「狼少年」の演劇、魂に響いて 仙台で9月6~8日公演、18歳以下は無料 災害×SFで人間模様描く

 仙台市出身の俳優奥津裕也さん(39)が主宰する東京の演劇グループ「劇団狼(おおかみ)少年」の公演「惑星地球-1.3」が6~8日、仙台市宮城野区文化センター・パトナシアターである。災害に翻弄(ほんろう)される人間模様や死生観を描いた作品で、18歳以下の入場を無料にし、多くの来場を呼びかける。

 隕石(いんせき)が衝突した小さな港町を舞台にしたSFヒューマンドラマ。未曽有の大地震で隆起した海岸によって復興から取り残された町で、住民たちは未来を憂えていた。ある日、正体不明の白い物体が港に現れ、新たな混乱が広がっていく。

 原案と脚本、演出は奥津さん。俳優の及川奈央さん(43)がヒロインを務め、たむらもとこさん(秋田市出身)らが出演する。

 狼少年は2015年に設立され、仙台公演は8回目。奥津さんは今回、災害で亡くした娘の遺骨を探し続ける漁師を演じる。「人と人が分断された世の中で、あらゆるものと共存していることを忘れてはいけない。物語が見る人の思考ではなく魂に響いてほしい」と語る。

 開演は6、7日が午後2時と同7時。8日は午後1時。料金は一般4800円(当日5200円)、VIP席8000円でチケットぴあなどで販売中。連絡先は劇団の運営会社レイブンカンパニー080(3903)9433。