奈良斑鳩・吉田寺で「放生会」 ハト放ち「殺生」戒め

AI要約

奈良県斑鳩町小吉田1丁目の吉田寺で、生き物を放して殺生を戒める法要「放生会」が営まれた。

仏教の不殺生戒に基づき、命の尊さを振り返る行事で、本堂で祈祷が行われ、多数のハトや金魚が放たれた。

ハトたちが一斉に大空へ飛び立ち、僧侶らが念仏を唱える中、命の大切さを改めて考える機会となった。

奈良斑鳩・吉田寺で「放生会」 ハト放ち「殺生」戒め

 「ぽっくり往生の寺」として知られる奈良県斑鳩町小吉田1丁目の吉田寺(きちでんじ)で1日、生き物を放して殺生を戒める法要「放生会(ほうじょうえ)」が営まれた。別名「鳩にがし法要」とも言われる同寺最大の行事。仏教の不殺生戒(むやみに命を奪ってはならないという戒め)に基づき、命の尊さを振り返る。

 本堂で祈祷(きとう)などが営まれた後、境内で僧侶らが念仏を唱える中、多数のハトが籠から一斉に放たれ、大空へ勢いよく飛び立った。その後、門前の放生池へ移動し、池の前で念仏を唱え、金魚を放った。