【気象情報】「警報級の大雨」の可能性 あす2日にかけて、長野県内は大気の状態が非常に不安定
長野県で異常な気象状況が続いており、土砂災害や大雨による被害が懸念されている。
過去の降水量や予想される気象状況から、土砂災害や浸水に注意が必要である。
また、落雷や突風にも警戒し、安全確保に努めるよう呼びかけられている。
長野地方気象台によりますと、長野県では、台風から変わった熱帯低気圧や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んで、大気の状態が非常に不安定となっています。これまでに降った雨により地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。暖かく湿った空気が流れ込むため、引き続き2日にかけて、大気の状態が非常に不安定となり、大雨となる所があるでしょう。
降り始め(8月29日午前6時)から9月1日午後3時までの降水量(アメダスによる速報値)
阿智村浪合 128.0ミリ
飯田市南信濃 120.0ミリ
阿南 110.5ミリ
長野県では、2日昼前にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性があります。
・1日に予想される1時間降水量(多い所で)
北部 20ミリ
中部 20ミリ
南部 30ミリ
・2日に予想される1時間降水量(多い所で)
北部 30ミリ
中部 30ミリ
南部 30ミリ
・1日午後6時から予想される24時間降水量(多い所で)
北部 60ミリ
中部 60ミリ
南部 80ミリ
長野県では、2日夕方にかけて土砂災害に、2日昼前にかけて低い土地の浸水や河川の増水に十分注意してください。また、2日夜遅くにかけて落雷、竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要です。
今後発表する防災気象情報に留意してください。