【速報】台風10号 埼玉でも記録的大雨 所沢市で総雨量300ミリ超える さいたま市でも200ミリ超 熱帯低気圧に変わった後も大気不安定 2日にかけ大雨の恐れ続く

AI要約

熊谷地方気象台は1日午前6時4分、大雨と雷及び突風に関する埼玉県気象情報を発表した。

台風10号の影響による記録的な大雨が確認されており、降水量が多い地域が報告されている。

埼玉県では土砂災害や洪水、落雷、竜巻などに注意喚起がされており、低い土地の浸水や河川の増水にも警戒が呼びかけられている。

また、大気の状態が不安定であり、引き続き大雨や突風に備える必要があるとされている。

 熊谷地方気象台は1日午前6時4分、大雨と雷及び突風に関する埼玉県気象情報を発表した。

 台風10号の影響による記録的な大雨がこれまでに確認されており、29日午前8時の降り始めから9月1日午前5時までの降水量(アメダスによる速報値)が、埼玉県所沢市で300ミリ超え、さいたま市も200ミリを超えた。

 この後も、埼玉県では1日昼前にかけて土砂災害に厳重に警戒し、1日夜遅くにかけて、低い土地の浸水や河川の増水に注意・警戒し、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意するよう呼びかけている。

[気象概況]

 埼玉県では、台風10号周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込み、1日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となっています。また、これまでの記録的な大雨により、地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。台風は、東海道沖を北上し、1日夜までに熱帯低気圧に変わり、2日朝までには日本海で温帯低気圧に変わる見込みです。低気圧や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込むため、2日にかけて、大気の状態が不安定となり、大雨となるおそれがあります。

[雨の実況]

降り始め(8月29日午前8時)から9月1日午前5時までの降水量(アメダスによる速報値)

  所沢      305.0ミリ

  飯能      258.0ミリ

  さいたま市桜区 216.5ミリ

  越谷      182.5ミリ

  鳩山      182.0ミリ

  鴻巣      173.5ミリ

  ときがわ    166.0ミリ

  久喜      156.0ミリ

[雨の予想]

埼玉県では、1日夜遅くにかけて、雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。

1日に予想される1時間降水量は多い所で、

  南部   40ミリ

  北部   30ミリ

  秩父地方 30ミリ

1日6時から2日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、

  南部   100ミリ

  北部   80ミリ

  秩父地方 80ミリ

[防災事項]

埼玉県では、1日昼前にかけて土砂災害に厳重に警戒し、1日夜遅くにかけて低い土地の浸水や河川の増水に注意・警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

=埼玉新聞WEB版=