閲覧用の新聞、切り抜かないで! 市立図書館で被害相次ぐ、1ページ丸ごとなくなるケースも

AI要約

新潟県の新発田市立中央図書館で新聞や雑誌が切り抜かれる被害が相次いでおり、図書館側が警察に相談するとともに対策を講じている。

被害は主にスポーツ新聞や閲覧用の雑誌に発生し、一部の新聞と雑誌は職員が直接手渡す方式に変更された。

図書館は市民の共有財産であり、注意喚起を通じて利用者に大切に扱ってほしいと呼びかけている。

閲覧用の新聞、切り抜かないで! 市立図書館で被害相次ぐ、1ページ丸ごとなくなるケースも

 新潟県の新発田市立中央図書館の利用者閲覧用の新聞などが切り抜かれる被害が相次ぎ、職員が頭を痛めている。図書館側は警察に相談するとともに新聞ラックを窓口近くに移すなどの対応を講じている。

 市立中央図書館では、一般・経済紙6紙、スポーツ紙1紙、英字紙1紙、小中高校生向け新聞2紙の計10紙を1階の閲覧コーナーで読むことができる。当日の新聞のほか、前日の新聞もある。

 図書館によると、被害が出始めたのは6月中旬。これまでに7件の被害が確認された。切り抜かれているのは主にスポーツ新聞で、1ページが丸ごとなくなっているケースもあったという。さらに8月に入ると、閲覧用の雑誌が切り抜かれているのを職員が発見した。

 図書館では警察に相談するとともに、一部の新聞と雑誌を職員が直接、手渡す方式に変えた。さらに8月上旬には1階の窓際にあって人目の付きにくかった新聞ラックを窓口の近くに移した。この場所は防犯カメラ近くでもある。

 庭山恵館長は「新聞や雑誌を含む蔵書は市民の共有財産。みんなが気持ちよく利用できるよう大切に扱ってほしい。警察の意見も聞きながら対策を講じ、注意喚起を図りたい」と話した。