フリーアドレス制、集中ブース、柔軟に使える会議室...「挑戦」生むオフィス

AI要約

渋谷レックスは、オフィスを改装して社員の働きやすさを追求している。具体的には、フリーアドレス制や集中ブース、柔軟な会議室を導入している。

社員とパートナー社員の交流機会を増やすため、休憩スペースを集約し、交流の場を整備している。

渋谷レックスは、福島で働く人を増やすために、オフィス改装や環境への配慮を行っており、東邦銀行のPIFを活用している。

フリーアドレス制、集中ブース、柔軟に使える会議室...「挑戦」生むオフィス

 菓子の卸売業を中心に展開する渋谷レックス(福島市)は、中長期ビジョンに掲げる「チャレンジする風土の継承」をテーマにオフィスを改装した。社員のワークショップを重ねて働きやすくするための工夫を取り入れており、日経ニューオフィス賞の「東北ニューオフィス推進賞」を受賞するなど注目を集めている。

 同社は基幹の卸売業に加え、商品企画や海外、EC事業などの新規事業を立ち上げてきた。その一環で2022年に1階部分を改装し、昨秋に同賞を受けた。決まった席を設けない「フリーアドレス制」を全面導入し、1人での集中作業やオンライン会議を行う「集中ブース」、それぞれ異なった雰囲気で柔軟に使える会議室などを整備した。

 2階部分は今年7月に完成した。壁を取りはらって十分なワークスペースを確保し、これまで分散していた休憩スペースを集約。社員とパートナー社員の交流機会が増えるようにした。ファミレス風や小上がりの業務スペースもつくった。

 渋谷裕司社長は「自然とチャレンジが生まれるようなオフィスにしたいと思った」と狙いを明かす。改装などが採用競争力の強化にもつながっており「福島の企業として、福島で働く人を増やしたい」と語った。

 同社は2階部分の改装で東邦銀行の「とうほうポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」を活用した。PIFは企業活動が環境や社会にもたらす影響を分析・評価し、設定した目標達成に向け伴走支援を行うもので、同社との契約締結が第1号となった。