JR西日本の宮島フェリー乗り上げ、船長の確認不足が要因 国交省運輸安全委が報告書

AI要約

広島県廿日市市宮島町の厳島神社の大鳥居付近で3月、JR西日本宮島フェリーが運航するななうら丸が浅瀬に乗り上げた事故で、運輸安全委員会は船長の位置確認不足を原因とする報告書を公表した。

船長が前方の船に気を取られ、自船の位置を確認せず浅瀬に流されたことが指摘されている。再発防止策として、進入禁止措置や社内での安全確認が行われることが発表された。

同社は事故の原因究明に努めた結果、安全対策の徹底を図ることで今後の運航安全を確保する方針を示している。

JR西日本の宮島フェリー乗り上げ、船長の確認不足が要因 国交省運輸安全委が報告書

 広島県廿日市市宮島町の厳島神社の大鳥居付近で3月、JR西日本宮島フェリー(同市)が運航するななうら丸(268トン)が浅瀬に乗り上げた事故で、国土交通省の運輸安全委員会は29日、船長が自船の位置を目視やレーダーで確認しなかったことが原因とする報告書を公表した。

 報告書によると、船長が前方にある別の船に気を取られ、自船の位置を確認せず浅瀬に流されていると気が付かなかったと指摘している。同社は再発防止策として、船が乗り上げた海域への進入を禁止し、船の位置を含め会社全体で安全を確認することなどを社員に周知したとしている。