青森県コメ作柄、天候恵まれ全国唯一「良」

AI要約

農林水産省が2024年産米の都道府県別の作柄概況を発表。青森県が最高評価の「良」となる。

青森県の作柄が3年ぶりに「良」と評価される。

他の地域では「やや良」や「平年並み」が予測され、佐賀、長崎、宮崎の一部地域は「やや不良」となる。

青森県コメ作柄、天候恵まれ全国唯一「良」

 農林水産省は30日、2024年産米の都道府県別の作柄概況(8月15日現在)を発表した。青森県は全国で唯一、最高評価の「良」だった。東北農政局青森県拠点の担当者は「穂が育つ7月上旬の平均気温が他の地域に比べて高く、自然災害が少なかったため」と、順調に生育している理由を説明した。

 青森県の作柄概況が「良」だったのは、21年産以来3年ぶり。22年産は「やや不良」、23年産は「平年並み」だった。

 作柄概況は、二期作の田植えが終わっていない沖縄県を除く46都道府県が対象。7月上旬に記録的な大雨被害に遭った秋田や山形など11道府県が「やや良」と見込んだ。新潟や愛知など31都府県は「平年並み」と予測。一方、日照不足などの影響を受けた佐賀、長崎、宮崎の3県は「やや不良」となった。「不良」はなかった。

 8月15日時点の作柄は例年、降水量や気温などの気象データや人工衛星データに基づき予測している。

 今後は実測を伴う調査が行われる。農水省は9月25日時点のコメの出来具合を示す作況指数を、青森、津軽、南部・下北の地域別に取りまとめた結果を10月に公表する。