「1億円超暗号資産」めぐり監禁や強盗致傷などの罪に問われた男 「警察に行けないよう」暴行と法廷で語る

AI要約

男性客を監禁して1億円以上の暗号資産を強奪を目指す事件が発生

被告人が暴行を加えた理由や報酬についての証言があった

判決は9月17日に予定されている

「1億円超暗号資産」めぐり監禁や強盗致傷などの罪に問われた男 「警察に行けないよう」暴行と法廷で語る

1億円以上の暗号資産を狙い、共犯の男が経営するスポーツジムの男性客を24日間監禁した上、暴行を加えて全治6週間のけがをさせ、1億円以上の暗号資産の送金に必要な情報を聞き出した罪などに問われた男が、被告人質問で「警察に行けないように暴行した」などと語りました。

住居不定・無職の工藤源太被告(32)はおととし、複数人で共謀の上、共犯の男が経営していた大阪市内のスポーツジムの利用客の男性(34)を車で連れ去り、京都市内のゲストハウスなどに24日間にわたって監禁。

さらに、スタンガンなどで暴行を加えてけがをさせ、時価1億円以上の暗号資産の送金に必要な情報を聞き出すなどした、監禁や強盗致傷などの罪に問われていました。

これまでの裁判で、工藤被告は「事実関係に間違いありません」起訴内容を認めていました。

検察側の冒頭陳述によると、工藤被告はともに起訴されている指示薬の三宅三成被告から、ある人物(事件の関係者ではない)の出資金回収を指示されたもののうまくいかず、別の共犯者から被害者の男性が「多額の財産を持っている」と聞き、犯行に及んだとされます。

また検察側は、工藤被告は犯行のために共犯者に指示して、被害者が通っていたパーソナルジムに監視カメラを設置させたり、被害者を拉致するための車をレンタルさせたりするなど、実行犯の中では「重要な役割を担っていた」と指摘しています。

一方、弁護側は「指示役の三宅被告は、暴力団と関係があると話していて、その男からの出資金を回収しろと言われ、プレッシャーがあった」などと主張し、事情をくむよう訴えていました。

8月29日に行われた被告人質問で、工藤被告は裁判官から被害者に暴力を加えた理由について聞かれ、「警察に行けないように、恐怖心を植え付けるために必要だと思っていた」と話しました。

また検察側から「報酬はもらったか」と問われると「指示役の男に債権回収が全部終わるまで渡せないと言われもらっていない」と話しました。

判決は9月17日に言い渡される予定です。