産出額日本一誇るイチゴの絵柄で側溝用鉄ぶた「グレーチング」の窃盗被害対策

AI要約

真岡市では、道路の側溝の金属製ふた「グレーチング」の盗難被害を防ぐため、イチゴの絵柄をマーキングする取り組みが成果を上げている。

イチゴの塗装によって盗まれた資材を特定しやすくし、盗みを断念させる効果がある。

対策を始めてから盗難件数が減少しており、抑止効果を実感している。

道路の側溝に使われる金属製の格子状のふた、「グレーチング」の盗難被害が近年相次いだことを受けて、真岡市ではその抑止策として産出額日本一を誇るイチゴの絵柄をマーキングする取り組みに力を入れ、成果を上げています。

この取り組みは金属の回収業者への売却目的とみられる「グレーチング」の窃盗被害が相次いだことを受けて真岡市が盗難を抑止する対策の一環として始めたものです。マーキングにはイチゴと分かるように型枠を使って赤と緑のスプレーを吹きかけ先端に丸みを施すのがポイントです。

真岡市によると、イチゴの塗装があることで盗まれた資材だと特定がしやすくなるほか、洗い落とす手間から盗みを断念させる効果狙っているということです。

確認できたグレーチングの盗難被害は2022年度が6件で25枚、2023年度が25件で40枚、今年度はきょう(29日)までに12件で24枚に上っていて、被害額は購入価格の累計で95万円を超えています。

被害にあった場所にはどのような特徴があるのでしょうか。真岡市の担当者は、被害現場は人通りが少なかったり、人目に付きにくい場所で盗まれる傾向が強いということです。

対策をはじめる前のことし4月から6月は11件で23枚でしたが対策を始めた7月以降は1件で1枚にとどまっているため今のところ抑止効果を実感しているということです。