【台風情報】今後はどうなる？動きの遅い台風10号 影響の長期化は必至 気象予報士が解説
台風10号の影響により、静岡県内では大雨が続いており、土砂災害の危険度が高まっている。
台風の進路はまだはっきりしておらず、週末には静岡県内への影響が大きく変わる可能性がある。
静岡県では29日から雨が降り始め、30日以降も大雨が予想されており、引き続き警戒が必要である。
非常に強い台風10号はゆっくりと北上を続けています。今後の進路や静岡県内への影響などについて小塚恵理子 気象予報士が解説します。
小塚恵理子 気象予報士：
8月28日は静岡県の西部と中部で雨が続いているものの小康状態となりました。
ただ、この2日間で既に大雨となっているところがあります。
まず、レーダーで27日からの雨を振り返ります。
27日の夜も西部・中部で激しい雨が降ったり止んだり、明け方まで続きました。
日中は降り方が弱まりましたが、西部と中部では雨が続く形となりました。
小塚恵理子 気象予報士：
積算雨量をみてみますと26日の夕方からこれまでに降った雨量ですが、赤色は300ｍｍ以上の所です。
浜松や御前崎など西部の平野部で雨量が多くなっています。
オレンジの所は200mm以上です。
中部は山間部よりも平野部の雨量が多くなっています。
これまでに降った雨で西部と中部では、土の中の水分量が非常に多くなっていて土砂災害の危険度が高まっています。
小塚恵理子 気象予報士：
台風の最新の進路予想を見ていきます。
台風はゆっくりと北上していて、29日にも九州の西側から上陸するおそれがあります。
30日は九州を進む見込みです。31日以降の進路と進む速さはまだはっきりしていない状況です。
天気図の中心に線が書いてありますが、この中心を通る可能性が高いというわけではありません。予報円の端から端まで台風の中心が入る確率が70％となっています。
31日は中国・四国・南海上へ進む可能性があります。
9月1日は北陸を進む可能性、場合によっては西日本の海の上をゆっくり進む可能性もあります。
週末については進路次第で静岡県内への影響が大きく変わるおそれがあります。
30日までは進路が定まっているので、雨の見積もりは変わらないものと思われます。
小塚恵理子 気象予報士：
静岡県内は引き続き雨に警戒が必要です。
29日昼前から全域で雨が降り始めます。
予想される雨の量は29日の夕方までに多いところで200mmが予想されます。その後、30日の夕方にかけて200mmの予想です。31日の夕方にかけて300mm、その後、さらに雨量が増えるおそれがあります。
日増しに雨量が増えて災害の危険度が高まります。
引き続き警戒して下さい。
