ノロノロ台風は北から東へ進路を変える予想 離れていても大雨のリスク 気象予報士が解説 【天気】
台風10号の進路予想やお天気情報について述べられています。
台風の遅い動きや雨雲の可能性について詳しく解説されています。
29日木曜日と30日金曜日に大雨の可能性が高いことや、風の強さについて注意を呼びかけられています。
米津龍一気象予報士:
台風10号は今回ノロノロとした動きとなっているんですけども、
まずそれがそもそもなぜなのかをお話します。まず進路予想を見ていきます。
台風というのは自力では走行できないので、周りの環境に流される形なんです。
通常この上空に偏西風があるんですが、まだまだその偏西風から離れているので、
動きに乗れず、流れに乗れず、そのため動きが遅いということなんです。
今後台風10号は進路をゆっくりと北上しながら東へと移動する予想となっています。
この黒い丸は予報円と言いますが、この円が大きいと、それだけぶれ幅が大きいということになるんです。
つまり、北に行けば日本海、南に行けば太平洋ということで、まだどこに行くか定まってないという状況です。
ただ台風から離れていても大雨となるリスクがあるということで、山梨県内も油断ができない状況です。
それを左右するのが何か。こちらの天気図をご覧ください。
あす水曜日の天気図をまず見てください。
高気圧は時計回りに風が来ますから、あすは南東方向から雷雲のもととなる暖かく湿った空気が運ばれてくる形となります。
そうなると、地形的に山にぶつかりやすいので、あまり雨雲は入ってきにくいんです。
ところが、29日木曜日と30日金曜日はダイレクトに南から雷雲のもとが入りやすい天気となります。
そして、この白い線=等圧線の間隔が狭ければ狭いほど風が強く吹きます。
つまり、風が一番強く吹きそうなのが金曜日となるんです。風が強く吹くとそれだけ勢いよく雨雲が入りやすいことを示していますので、この29日木曜日、30日金曜日は雨の量が多くなる見通しです。
気象庁が発表している「警報級の可能性」という情報がありまして、これは大雨警報の可能性、さらに暴風警報の可能性がどれだけ高いかということを表しています。
あすも大雨の可能性が中西部ではありますけども、一番高いのはおそらく29日木曜日と30日金曜日です。
31日土曜日は台風の進路次第、台風の動きが遅ければ影響が長引く可能性があります。
この暴風の可能性はついていませんが31日土曜日は台風からの吹き返しの北風 が強まる可能性がありますから、暴風とまではいかなくても、強風のおそれがありますので、最新の台風情報をこまめにご確認お願いします。
