岩倉市長が公務復帰 「残された任期、覚悟を持って」

AI要約

苫小牧市の岩倉博文市長が体調不良から約2カ月ぶりに公務に復帰した。

岩倉市長は記者会見で復帰を宣言し、残りの任期を全うする覚悟を示した。

岩倉市長の体調はまだ完全ではないが、復帰後の取り組みに意欲を見せている。

岩倉市長が公務復帰 「残された任期、覚悟を持って」

 体調不良で自宅療養を続けてきた苫小牧市の岩倉博文市長が28日、約2カ月ぶりに公務に復帰した。岩倉市長は記者会見を開き、冒頭「約2カ月にわたり公務に当たれず、心からおわび申し上げる」と陳謝しつつ、「私にとって最後の任期中であり、2度目の職務代理期間をつくってしまい、大変重く受け止めているが、残された任期、覚悟を持って、市政運営を進める」と力を込めた。

 岩倉市長は午前11時ごろ、車いすに乗って会見場入り。口調に力強さはないもののはっきりとしており、報道陣の質問に一つ一つ丁寧に答えた。

 岩倉市長は「医師と協議して復帰を決めた」と述べ、体調について「長い間休んでいたため、そんなに悪くないと思っている。まだ薬の関係で整わないところがあるが、全体として大丈夫かなと」と説明した。

 当面は「内勤」のみとし、市役所外の公務は副市長が担当するが、「少しでも頑張っている姿を見せたい」と意欲。9月5日開会の市議会定例会も出席する。周囲の反応について「『一生懸命やってくれ』と『しっかり治して』の両方の声があった」と明かし、「次にバトンタッチできるようにしたい」と残る任期の全うに決意を新たにした。

 岩倉市長は、6月の市議会定例会後の同24日に体調不良で入院。同30日に一時退院したが、7月2日に再入院した。副腎機能不全と診断され、昨年11月に心室細動による不整脈で倒れたこととの関連は低いとしている。8月6日に退院し、自宅療養とリハビリに専念した上、26、27日に打ち合わせで登庁していた。

 27日で市長職務代理者の設置を終えた。