市内31病院「救急受け入れ病院」と「支援病院」に分ける 仙台市が救急医療体制の確保でモデル事業実施へ

AI要約

仙台市が救急医療の効率化を図る新たなモデル事業を始めることを決定しました。

これにより、救急患者受け入れ病院と支援病院を分けて病床確保を目指す取り組みが展開されます。

医療資源の効率化や医療従事者不足にも対応するため、専用システムの導入や転院の調整が進められます。

市内31病院「救急受け入れ病院」と「支援病院」に分ける 仙台市が救急医療体制の確保でモデル事業実施へ

救急医療の効率化に向け仙台市は、新たなモデル事業を始めることになりました。市内の病院を「救急患者受け入れ病院」と「支援病院」に分け病床の確保を目指します。

郡和子仙台市長:

「将来的に人口減少に転じるとしても、高齢化に伴い市内の救急需要は増加する」

郡仙台市長は27日の会見でこのように述べ、救急医療に関する新たなモデル事業を9月2日から始めると明らかにしました。仙台市内ではこれまで、救急患者の入院が長引き病床が埋まってしまう状況が度々生じていました。

これを踏まえモデル事業では、市内31の病院を「救急受け入れ病院」と「支援病院」に分け、容態が落ち着いた患者は速やかに支援病院に転院させて病床を確保します。

郡仙台市長:

「医療従事者の不足も見込まれる中、救急医療態勢確保のためには医療資源の効率化・効果的な活用が重要」

転院を調整する専用システムも導入し来年度中の本格運用を目指します。仙台市内の去年の救急出場件数は、およそ6万5000件搬送人数は5万4000人と過去最多でした。