認知症サポーターステップアップ講座 地域での活動へ知識深める【山陽小野田】

AI要約

山陽小野田市主催の認知症サポーターステップアップ講座が開催された。

講座では認知症についての知識を深め、活動の場を広げるためのスキルアップが図られた。

市内で組織されたチームオレンジさくらの会の活動も紹介された。

認知症サポーターステップアップ講座 地域での活動へ知識深める【山陽小野田】

 山陽小野田市主催の認知症サポーターステップアップ講座は26日、中央2丁目の複合施設「Aスクエア」で開かれた。同サポーター養成講座を受講済みの27人が参加し、地域で活動する〝先輩〟の報告や市の取り組みを聞いて知識を深め、活動の場を広げるためのスキルアップを図った。

 

 市内の介護施設で活動する介護支援専門員で認知症介護指導者でもある中村美都子さんが「体力・知力で地域との交流」をテーマに講演した。

 

 2022年に443万人だった有症者が40年には584万人になるという厚生労働省の試算を紹介。「65歳以上の人の15%が認知症になる」とした上で、リスクを高める原因の一つに家に閉じこもりがちになることを指摘し「外に出ると身ぎれいにしたり、転倒しないように気を付けたり、人と話したりするので脳の刺激になって予防につながる」と伝えた。

 

 社会参加する必要性について「自治会活動などで、その人に合った役割を持たせてあげることが大事」と訴えた。

 

 有症者への対処法として驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけないの3点をアドバイス。「一方的な支援者ではなく、共に暮らす仲間という意識が必要。自分より少し先に認知症になられたという気持ちで接して。認知症になることを恥じる社会ではあってはいけない」と強調した。

 

 市地域包括支援センターの職員からは有症者を家族、サポーター、コーディネーター、地域など社会全体で温かく見守り支える「チームオレンジ」の仕組みの説明があった。市内で2月に組織されたチームオレンジさくらの会の活動も紹介した。