「てんたかく」すべて1等 JAとなみ野、県内トップ切り検査

AI要約

JAとなみ野は26日、県内JAでトップを切って新米検査を行い、対象の早生(わせ)品種「てんたかく」約13トンすべてが1等に格付けされた。

昨年と同様、6~8月は平年より高温だったが、農家が的確な水管理や病害虫対策を実施し、1等を維持した。

27日から砺波市の直売所「となみ野の郷」で販売する。

「てんたかく」すべて1等 JAとなみ野、県内トップ切り検査

 JAとなみ野は26日、県内JAでトップを切って新米検査を行い、対象の早生(わせ)品種「てんたかく」約13トンすべてが1等に格付けされた。昨年と同様、6~8月は平年より高温だったが、農家が的確な水管理や病害虫対策を実施し、1等を維持した。27日から砺波市の直売所「となみ野の郷」で販売する。

 検査は砺波市五郎丸のとなみ野ライスターミナルで行われた。30キロ入り432袋からサンプルを抜き、担当者が米粒の形や水分量、被害粒を調べた。

 コメは昨夏の猛暑で高温障害が発生し、全国的に市場に出回る量が減り、価格が上昇した。JAとなみ野管内の作付け面積は今年度、コシヒカリよりも高温に強い「てんたかく」が昨年度の700ヘクタールから760ヘクタール、「富富富」は90ヘクタールから160ヘクタールに増えた。

 検査に立ち会った土田英雄組合長はコメの小売価格上昇に触れ「消費者にいち早く新米を届け、安心してもらいたい」とあいさつした。農家の稲作経営に関しては、コメの値上がりが一時的な可能性がある一方、肥料などの生産コストが上昇しているとし「今後も生産者の安定経営につながる対策を進める」と語った。