弘実が審査員特別賞/ファッション甲子園

AI要約

泉尾工業が初優勝し、「地球(生命の誕生)」をテーマにした衣装を披露。

弘前実業は「PAPER LESS」をテーマに、紙製品で質感を生かした衣装を作成し審査員特別賞を受賞。

審査員や衣装デザイナーによる講評やトークショーも行われ、コンクールの成長を感じる一日となった。

弘実が審査員特別賞/ファッション甲子園

 第23回全国高校ファッションデザイン選手権「ファッション甲子園2024」が25日、青森県弘前市の弘前文化センターで開かれ、「地球(生命の誕生)」を発表した大阪府の泉尾工業(春名姫樺さん、藤田煌星(きらら)さん=ともに3年)が初優勝した。県勢では「PAPER LESS」を発表した弘前実業(樋川詞美さん、ジョセフ・サラ・瑞希さん=ともに2年)が審査員特別賞の原由美子賞に選ばれた。

 今大会には34都道府県の95校1147チームから1929作品の応募があった。1次審査を通過した27校の34作品が25日の最終審査に臨んだ。

 優勝した泉尾工業の作品は、地球儀のような球状の衣装を開くと躍動感ある海やみずみずしい緑を表現したドレスが現れ、生命力あふれる地球を表現した。

 弘実の作品は、不要になった紙製品で質感を生かした衣装を作成。社会のペーパーレス化が進む中「紙の必要性も考えてみて」と問いかけた。

 審査員の原由美子さん(ファッションディレクター)は講評で「今回は特に完成度が高く、異なる良さを持つ作品が多く、点数を付けるのに悩んだ。コンクールの成長を感じ、感動している」と語った。

 乃木坂46やりんご娘などの衣装を手がける衣装デザイナー成田あやのさん(弘前実業出)と元りんご娘・王林さんのトークショーも行われた。

 同大会は弘前商工会議所、県、弘前市などによる同実行委員会(会長・今井高志同商議所会頭)が主催した。