濱田さん(宇部商3年)に最優秀賞 高校生ビジネスプランコンテスト【宇部】
宇部市高校生ビジネスプランコンテストの最終審査会は23日、中央町3丁目のうべ産業共創イノベーションセンター志(うべスタートアップ)で開かれ、濱田智彩さん(宇部商3年)が考案した「かるちゃりんく」が最優秀賞に選ばれた。市主催。
市内の高校に在籍する生徒(高専1~3年を含む)を対象に、生活や社会をより良くする仕組み、地域を活性化させるプランを提案してもらうコンテスト。課題解決能力を高め、起業家精神を養うことが目的。
69件の応募があった中から1次審査(書類選考)を通過した8組・個人がプランを説明した。
濱田さんは、楽器演奏やスポーツの経験がある定年退職後の人材と、部活動に励みたい中・高生を専用アプリでマッチングさせる案を発表。地域交流の活性化やスキルの伝承に貢献するとした。「部活動の地域移行という今の地域課題をテーマに考えた。将来の仕事として、ペットのトリミングに関心があるので、このコンテストでプランを練った経験が生かせれば」と話した。
優秀賞は、県外の学生に市ならではの短期間滞在プランを提供する案を発表した宇部高専の2年生チーム「うべんべ」(丸林優衣さん、中村紗希さん、石田莉音さん)が受賞した。
審査員を務めた山口大経済学部の宮井浩志教授は「最優秀賞のプランは、月謝から収益を回収する点などが具体的で良かった。ビジネスとして成立するか、継続していけるのか、詳細まで考えることが大切」と講評した。