きょう23日、被害少女と母が出廷 米兵少女誘拐暴行事件公判 那覇地裁 沖縄

AI要約

米兵少女誘拐暴行事件の被告の第2回公判が開かれる。検察側証人として被害少女と母親が出廷する。

被害少女側の代理人弁護士は被害者の心のケアを最優先にし、損害賠償を求める可能性を示唆。

被告は少女を誘拐し性的暴行を加えたとされ、裁判所は被害者特定を避ける対策を講じる。

きょう23日、被害少女と母が出廷 米兵少女誘拐暴行事件公判 那覇地裁 沖縄

 昨年12月の米兵少女誘拐暴行事件で、わいせつ誘拐、不同意性交の罪で起訴されている米空軍兵長の被告(25)=嘉手納基地所属=の第2回公判が23日午前10時から那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)で開かれる。検察側証人として被害に遭った少女と少女の母親が出廷する。7月の初公判では被告側が少女の年齢の認識などを巡り無罪を主張している。

 公判に先立ち、被害少女側の代理人弁護士は22日、「被害者の心のケアを最優先にしたい」として、報道への配慮を求める被害少女の家族のコメントを発表した。

 家族のコメントでは、刑事裁判を行った裁判所と同じ裁判所が損害賠償の審理を行う「損害賠償命令制度」で、被告に対して賠償責任を求めることを検討しているとも明らかにした。

 那覇地裁などによると、少女らへの証人尋問では、傍聴席から証言台が見えないよう遮蔽(しゃへい)板を設置するなど、被害者特定につながらないようにするという。

 起訴状や検察側の冒頭陳述によると被告は2023年12月24日、本島内の公園にいた少女とスマートフォンの翻訳アプリでやり取りするなどして車に誘い込んだ。自宅に連れ込み、少女が16歳未満であることを知りながら性的暴行を加えた。少女は帰宅後、母親に被害を告白。母親が通報したとしている。