「加害者からも両親からもひと言の謝罪もない」神戸・高2男子殺害の遺族 損害賠償求め裁判 「監督する両親も責任とるべき」法廷で訴え

AI要約

堤将太さんが14年前に神戸市で殺害された事件で、遺族が加害者の元少年と両親に損害賠償を求める裁判が行われている。

堤さんの遺族は、男の両親も責任を問い、1億4800万円の賠償を請求している。

両親側は監督義務違反を否定し、遺族は事件の苦しみを訴えている。

「加害者からも両親からもひと言の謝罪もない」神戸・高2男子殺害の遺族 損害賠償求め裁判 「監督する両親も責任とるべき」法廷で訴え

 14年前、神戸市で殺害された男子高校生の遺族が、殺人の罪に問われている「元少年」と両親に対し、損害賠償を求めた裁判で「監督する両親も責任をとるべき」と述べました。

 2010年、神戸市で、高校2年だった堤将太さん(当時16歳)が殺害され、当時17歳だった男に懲役18年の判決が言い渡されています。

 堤さんの遺族は、男の両親が監督する義務を怠ったなどとして、あわせて1億4800万円あまりの賠償を求めています。

 22日の口頭弁論で両親側は、男が「殺害に及ぶことを見通すことは難しく、監督義務違反はなかった」などと請求の棄却を求めています。

 堤さんの父・敏さんは意見陳述で「ひと言の謝罪もない」「訴訟費用も負担しなければならず、たくさんの被害者が苦しんでいる」と述べました。