北浜アリーで高松出身の井内宏美さん作品展 カフェなど3カ所で展示

AI要約

高松出身のアーティスト・井内宏美さんの企画展「CampーThree Arrowsー」が北浜アリー内の3カ所で開催中。

展示作品には緻密な線画の「塗り絵」シリーズや山をストライプで表した「マウンテンストライプ」シリーズなどがある。

井内さんは過去・現在・未来をテーマに繰り返し制作したシリーズを展示。9月8日まで開催される。

北浜アリーで高松出身の井内宏美さん作品展 カフェなど3カ所で展示

 高松出身のアーティスト・井内宏美さんの企画展「CampーThree Arrowsー」が現在、北浜アリー(高松市北浜町)内の3カ所、「kitahama blue stories(キタハマブルーストーリーズ)」、カフェ「さろんぶるー」、カフェ「umie(ウミエ)」で開かれている。(高松経済新聞)

 曼荼羅(まんだら)や禅、山岳信仰など日本の信仰や文化に着想を得た作品を制作する井内さん。同展では緻密な線画を何色も色を変えて表現する「塗り絵」シリーズや、山をストライプで表した「マウンテンストライプ」シリーズ、キャンバス上の台形をさまざまな色で塗り分けた「プールシリーズ」、貝殻をモチーフにしたメモやマスキングテープなどを展開する「Shell memo card」シリーズの原画など28点を展示する。

 2012(平成24)年までumieでスタッフとして勤務していた井内さん。「ゆっくりとした時間が流れるこの場所は今もお気に入りの場所」と話す。「今回はカフェの中に作品を展示するので他の作品との調和を意識した。さろんぶるーはイサムノグチの手がけた照明や香川県の伝統工芸品も置かれていて、その中に自分の作品が展示されるのは光栄なこと」と笑顔を見せる。

 一時東京のフラワーショップで勤務したこともあった井内さん。umieを離れてから12年がたち、「一巡した」と感じたことから過去・現在・未来をテーマに、繰り返し制作してきたシリーズを中心に展示したという。当展に合わせた新作は、「展示する場所のことを考え制作したことで、今までの自分にない表現ができた」とも。「今回はカフェにも展示されているので、普段芸術をあまり見ない人にもゆっくりと楽しんでもらえる。それぞれの感性で鑑賞してもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は、キタハマブルーストーリーズ=11時~18時(火曜定休)、さろんぶるー=13時~21時(火曜・水曜定休)、umie=11時~19時(水曜定休)。9月8日まで。