水上村の市房ダム、貯水率26・6% 少雨の影響、コメ収量の影響懸念

AI要約

水上村の熊本県営市房ダム管理所は16日、少雨傾向が続くため、今夏初めてのダム農業用水使用連絡協議会の臨時会を開いた。

現在の貯水率は26・6%。過去20年の同日の平均値37・1%に比べ、10ポイント以上少なくなっており、ダムの水を使う3土地改良区や村、県企業局と、貯水状況を共有することなどを確認した。

3土地改良区はそれぞれ、自主的に取り組む節水策を説明した。このうち「水土里ネット幸野溝」の冨田道孝理事長は、毎秒8トンの取水を5トンにすることなどを報告。

水上村の市房ダム、貯水率26・6% 少雨の影響、コメ収量の影響懸念

 水上村の熊本県営市房ダム管理所は16日、少雨傾向が続くため、今夏初めてのダム農業用水使用連絡協議会の臨時会を開いた。現在の貯水率は26・6%。過去20年の同日の平均値37・1%に比べ、10ポイント以上少なくなっており、ダムの水を使う3土地改良区や村、県企業局と、貯水状況を共有することなどを確認した。

 臨時会は、3土地改良区との覚書に基づいてダム水位の低下に応じて開き、2019年6月以来。

 3土地改良区はそれぞれ、自主的に取り組む節水策を説明した。このうち「水土里ネット幸野溝」の冨田道孝理事長は、毎秒8トンの取水を5トンにすることなどを報告。取材に対し「8月中旬から約1カ月の水稲の出穂期に水がないと、収量が減ることになる」と話した。

 管理所によると、ダム上流域では7月中旬以降まとまった雨は降っていない。上流域の雨量の8月平均は362・6ミリだが、今年は16日現在44・8ミリにとどまっている。(東寛明)