【随時更新】クイーンビートル「浸水隠し」JR九州が初めて会見 福岡

AI要約

博多と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル」が亀裂による浸水を隠し、4か月間、運航を続けていた問題に関するJR九州高速船と親会社のJR九州の記者会見の様子。

JR九州高速船が浸水を隠し修理や検査、国への報告を怠り、さらにデータ改ざんや浸水センサーを操作していた経緯。

問題の経緯について、2023年から2024年にかけての具体的な出来事と報告の遅れや運航再開の経緯。

【随時更新】クイーンビートル「浸水隠し」JR九州が初めて会見 福岡

博多と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル」が亀裂による浸水を隠し、4か月間、運航を続けていた問題です。この問題を受けて、運航する「JR九州高速船」と親会社のJR九州は14日午前、初めて記者会見を開きました。

14日午前11時から始まった会見には、13日付でJR九州高速船の社長に就任した大羽健司氏(56)と、JR九州の常務で総合企画本部長の松下琢磨 氏、JR九州の山根久資 総務部長が出席しました。

社長を退き、取締役となった田中渉氏(56)は出席しませんでした。

会見の冒頭、松下常務は「重大な安全確保に関する問題を発生させてしまいました。関係の皆様、多くのステークホルダーの皆様、国土交通省の皆様にご心配とご迷惑をおかけし、何より夏休みに入り旅行などで楽しみにされていた多くのお客様のご期待を裏切ることになってしまいました。誠に申し訳なく思っております。お詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪しました。

この問題は、2024年2月、クイーンビートルに浸水が見つかったのに、修理や検査、国への報告をせず、およそ4か月、運航を続けていたものです。

その間、浸水のデータを改ざんしたり、浸水センサーの位置を故意にずらしたりしていました。8月、国の抜き打ち監査で発覚しました。

クイーンビートルは13日から運休しています。

JR九州とJR九州高速船は14日、問題の経緯について、2023年までさかのぼり、次のように説明しました。

■2023年

2月11日、船首区画の浸水警報が作動し、浸水を確認しました。12日、クラック(ヒビ)を確認して応急措置をした後、JR九州高速船は九州運輸局とJR九州に報告しないまま、運行を継続しました。

14日、修理計画の説明のため九州運輸局を訪れた際、臨時検査が終わるまでの間の運航停止を指示され、同時にJR九州に報告し、15日、海上保安庁に報告し、同じ日から国土交通省が監査に入りました。

国交省から運航再開を承認されたのを受け、3月5日に運航を再開しました。

■2024年

1月4日、浸水を確認しましたが、クラック(ヒビ)は確認できず、九州運輸局に報告後、経過を観察していました。

1月12日、九州運輸局から状況の改善が見られないことから、運航停止と臨時検査を指示され、13日、運航を停止しました。