松江水郷祭花火大会「目標は達成できたが、収支計画は達成できていない」 有料観覧席 8割販売 来場者数は過去最多の68万人

AI要約

松江水郷祭花火大会では、有料観覧席の販売率が過去最高の81%に達し、来場者数は6万8千人に上った。

有料席には33種類が用意され、中高生向けからVIP用まで幅広い料金設定がされていた。

売り上げは目標を達成したものの、収支計画は達成されず、今後は持続的な運営のための計画を検討する必要があるという。県外やインバウンドへの訴求力も課題となっている。

松江水郷祭花火大会「目標は達成できたが、収支計画は達成できていない」 有料観覧席 8割販売 来場者数は過去最多の68万人

 3、4日にあった松江水郷祭花火大会について、主催の水郷祭推進会議(会長・田部長右衛門松江商工会議所会頭)が9日、有料観覧席の81%を販売したと発表した。設置席数は計画通りの約2万5千席になったとしている。来場者数は2023年比3万人増の68万人で過去最多となった。

 同会議によると、有料席の席種別の設置数は集計中。各日で異なるものの、2日間で収支計画に掲げた約2万5千席を設けたという。販売率は2万5千席を分母にして算出した。

 中高生向けの千円からVIP用の10万円まで、33種類を用意した有料席は、3日が83%、4日が79%に上った。1人当たりの料金が安い湖北、白潟エリアで販売数が伸びた。席種別の販売数も集計中としている。

 VIP席など高価格帯の有料席を組み込んだ2泊3日のツアー商品など、旅行会社を通じた販売は23年の9社から31社(3日16社、4日15社)に増えた。田部会長は「県外では岡山や広島など山陽エリアを中心に売れた」と強調。一方、「想定よりは県外やインバウンドへの訴求ができていなかった」と述べ、25年以降の課題に挙げた。

 23年の売り上げが7割弱だったことを踏まえ、田部会長は「今年の目標は達成できたが、収支計画は達成できていない。時間はかかるが持続的に運営できる収支計画の形をつくり、地元を誇れるような花火大会を目指したい」と話した。