喜界町夏まつり最終日 伝統のフネィンカー、38チーム白熱 手かじは消防、固定かじジェイケイV

AI要約

喜界町夏まつりは、湾漁港で行われたフネィンカー競漕がメインイベントだった。38チームが参加し、消防やジェイケイが優勝した。

大会では固定かじ、手かじ、女子の部門で競技が行われ、水しぶきを上げながら懸命に櫂を漕いだ。

イベントはちびっ子トライアスロンや八月踊り、花火なども行われ、盛り上がりを見せた。

喜界町夏まつり最終日 伝統のフネィンカー、38チーム白熱 手かじは消防、固定かじジェイケイV

 喜界町夏まつり(同協賛会主催)は最終日の11日、鹿児島県・喜界町湾漁港で伝統の「フネィンカー競漕」が行われた。3部門に計38チームがエントリーし、白熱のレースを展開。選手らは会場に響く太鼓の音や声援を背に真夏の海を駆け抜けた。手かじの部は消防が連覇を果たし、固定かじの部は初出場のジェイケイが優勝した。

 大会には「固定かじ」27チーム、「手かじ」8チーム、「女子」3チームがエントリー。ブイを回って200㍍の距離でタイムを競い合った。

 開会式では、中学生チームのパーフェクト・ボート・ボーイズの大矢隼人君が「チーム一丸で頑張ります」と力強く宣誓し、大会が幕を開けた。

 レースは、各チームがおそろいのTシャツ姿などで出陣し、予選、準決勝、決勝と戦った。号砲が鳴ると各コースから舟が一斉に飛び出し、水しぶきを上げながら海上を疾走。息を合わせて懸命に櫂(かい)をこいだ。

 最多の27チームが出場した固定かじの部は、ジェイケイが初出場で初優勝。手かじの部は消防が連覇に輝き、8年ぶりに開催した女子の部は、キュートボイスガールズが制した。

 福岡県の塗装業者らでつくるジェイケイはベトナム仕込みの独特の走法で見事頂点に立った。藤本健一郎監督(41)は「まさか優勝できるとは。櫂がそろった時は本当に気持ち良く進んだ。貴重な経験ができた良かった」と笑顔だった。

 今年は午後から、空港臨海公園でちびっ子トライアスロンを初めて開いた。夕刻からは湾緑地公園に場所を移し八月踊りや歌謡ショーを展開。最後は3200発の花火が島の夜空を彩り、フィナーレを迎えた。

 フネィンカー競漕の結果は次の通り。

 ▽手かじ ①消防1分22秒06②榮建設③上中▽固定かじ ①ジェイケイ1分22秒86②ライジングウェーブ③スギラ立漕会▽女子 ①キュートボイスガールズ1分49秒71②サンフラワースマイル③フネィンカー女子部