「過去とは違う特性があるということ」去年から10人が海難事故、うち2人が死亡…島根県出雲市の観光名所「稲佐の浜」で海上保安部が調査

AI要約

7月末、島根県出雲市の稲佐の浜で16歳の男子高校生が海で死亡する事故が発生。

海岸には過去にも多くの水難事故があり、海上保安部が調査を始める。

稲佐の浜では過去17年で15人が水難事故に遭い、特に近年多発。

専門家は離岸流が原因である可能性を指摘。

調査で波消しブロック周辺の急な深さや離岸流の存在が確認され、海岸管理者と協力して対策を検討。

「過去とは違う特性があるということ」去年から10人が海難事故、うち2人が死亡…島根県出雲市の観光名所「稲佐の浜」で海上保安部が調査

7月末、島根県出雲市の海岸・稲佐の浜で16歳の男子高校生が沖に流され、死亡する事故がありました。

現場付近では去年から水難事故が多発していて、8日、海上保安部が海岸の状況を調査しました。

清水栞太 記者

「出雲の有名な観光地稲佐の浜で海上保安部による本格的な調査が始まりました。」

出雲市の稲佐の浜では、7月末、友人と海に浸かって遊んでいた男子高校生1人が沖に流され、死亡する事故がありました。

現場付近では、去年も死亡事故が発生していることから、8日午前、境海上保安部が海岸の調査に乗り出しました。

この海岸付近では、過去17年の間に15人が水難事故にあっていて3人が死亡。

特に去年から今年にかけては10人が事故に遭いうち2人が死亡するなど近年になって事故が多発しています。

その原因として専門家があげるのが…

島根大学 酒井哲弥 教授

「1つは離岸流があげられると思います。このテトラポットのまわりも深いところがあって、沖合の離岸堤をくるっとまくような感じで離岸流が起きていた可能性があるのかなと」

水深や離岸流についての調査を行う中で、事故が起こった波消しブロックの近辺が急に深くなっていることや、波が穏やかなこの日も、離岸流が発生していることが確認されました。

境海上保安部 荒木卓也 次長

「現在こういった事故がここの海岸で多いということは過去とは違う特性があるということだろうと思いますので海岸管理者と協議をして対策をとってまいりたいと考えております」