「壱岐の魅力」アートで発信 武蔵野美大と連携 市とANAあきんど主催

AI要約

長崎県壱岐市がアートで島の魅力を発信し、地域活性化と交流人口拡大を目指すプロジェクトを展開している。

武蔵野美術大学院生が滞在し、壱岐の自然や文化に触れながら絵画の制作活動を行っている。

作品は壱岐の観光案内所の壁を飾り、来年には公開制作イベントや展示会を予定している。

「壱岐の魅力」アートで発信 武蔵野美大と連携 市とANAあきんど主催

 アートで島の魅力を発信し、地域活性化と交流人口拡大につなげようと、長崎県壱岐市は絵画を学ぶ大学院生を招いた滞在型観光促進プロジェクト事業を展開している。昨年に続き2回目。

 市とANAあきんど(東京)が主催し、各地に出かけ芸術活動をする「旅するムサビプロジェクト」を展開する武蔵野美術大(東京)が連携した。同大の大学院生が7月23日~8月1日まで10日間滞在し、壱岐の自然や文化、歴史に触れながら絵画の制作活動をした。

 大学院1年の日本画と油絵コースの計5人が来島。市が観光名所やクルージングなどに案内し、院生らは島民と交流しながら作品の構想を練った。今年はパネル壁画を制作する。

 一行は7月30日、市役所を訪問。篠原一生市長は「壱岐の入り口を飾るテンションが上がるような作品を楽しみにしている」と期待を寄せた。院生らは壱岐を巡って印象に残った場面のスケッチを贈った。

 作品は郷ノ浦港の観光案内所の壁を飾る。油絵コースの飯田めぐみさん(23)は「食や島の人などたくさんの文化に触れさせてもらい、時間が緩やかな印象を受けた。壱岐の魅力が一目で分かりやすく表せるよう練り上げていきたい」と話した。

 院生らは作品のアイデアを東京に持ち帰って作品を制作。来年2月には公開制作イベントや展示会を実施する予定。