【ぎふ総文】新聞作りって青春だ!取材班学校横断、多角的な視点で特ダネ取材 分かりやすい紙面追求

AI要約

第48回全国高校総合文化祭「清流の国ぎふ総文2024」では、新聞、書道、文芸、放送など部門ごとに活動が行われた。

新聞部門では48チームが取材班を結成し、東濃地域の魅力を伝える新聞を制作。生徒たちは様々な視点で取材し、刺激を受けながら作業を行った。

生徒たちは書道部門や文芸部門でも作品制作に励み、互いを高め合う交流が行われた。

【ぎふ総文】新聞作りって青春だ!取材班学校横断、多角的な視点で特ダネ取材 分かりやすい紙面追求

 「清流の国ぎふ総文2024」(第48回全国高校総合文化祭)は3日、新聞、書道、文芸、放送など部門ごとに発表や交流が行われた。新聞部門は、各校の枠組みを超えて混成48チームの取材班が結成され、それぞれが東濃地域の名所などに赴き、岐阜の魅力を伝える新聞を完成させた。書道部門や文芸部門では、生徒が書、短歌、俳句といった同じ分野で制作に励む全国の“仲間たち”と、作品批評などを通じてお互いを高め合った。

【新聞】学校横断の班分け 多角的な視点共有「刺激に」

(中津川市・東美濃ふれあいセンター)

 全国の新聞部員が学校横断のグループに分かれて東濃各地を取材し、地域の歴史、産業、建築物などの魅力を伝える「交流新聞」を完成させた。限られた時間内に紙面を作り上げる難しさのほか、各自の取材成果が積み上がり、多角的な新聞が完成する達成感を味わった。加茂高3年の岩口一也さん(17)は「自分にはなかった視点、アイデアを共有して形にでき、刺激を受けた3日間だった」と充実感を漂わせた。

 加茂高のほか、恵那高、岐阜工業高、岐南工業高を含む全国の生徒が48班に分かれて新聞を制作。2日には恵那市の日本大正村や中津川市の苗木城跡、土岐市の道の駅志野・織部など12コースに分散して取材した。

 取材先から東美濃ふれあいセンターに戻ると、わずかな時間で編集会議や新聞制作を進めた。多くの生徒にとっては慣れない手書きの紙面で、A4の紙2枚に取材で得た情報を精査しながら、分かりやすくまとめるのにも苦心した。レタリングやイラストが得意な生徒による凝った文字や絵が紙面を彩ったほか、4コママンガや組み写真で分かりやすさを追求するなどグループごとの工夫も光った。

 3日の締め切り間近になると、各グループの作業テーブルでは「見出しは、これで良い?」「編集後記を書けてない人はいないよね?」などと声をかけ合いながら急ピッチで作業。完成すると、互いに拍手でたたえ合う姿が見られた。

 恵那高2年の佐々木孝明さん(17)は、石巻高(宮城)や長崎南高などの生徒5人とグループを組み、恵那市内2カ所を取材。中山道広重美術館では、中垣絵理学芸員に役者絵の髪型の特徴などを聞き、熱心にメモ。恵那銀の森では、森庭人づくり事業部の髙木一磨さん(54)に閉鎖したゴルフ場で森を再生する活動について鋭い質問を投げかけた。佐々木さんは「別々の学校のみんなと一緒に作業できて楽しかった。地元の僕とは違う視点で取材したり、こだわった字体の見出しを書いたりと、新たな発見の連続だった」と語った。

 また取材先の12コースでは、恵那高生が1人ずつサポート役を務めた。新聞部門実行委員長の3年古根陽向さん(17)は、名所やグルメ情報など生徒からの質問に的確に答えた。「大変だったが、地元の良さをアピールすることは新鮮で、面白かった」と話した。