体育館に「空港」出現 臨場感あるセットで海外留学体験 入国審査やホテル、レストランで中学生が英会話にチャレンジ 「緊張したけれど、楽しかった」

AI要約

埼玉県日高市で行われた海外留学体験の「1DAYツアー」には約460人が参加し、英会話にチャレンジした。

生徒はオーストラリア留学を想定し、空港や飛行機内などの臨場感あるセットで英語でコミュニケーションを行った。

生徒たちは疑似パスポートを持ち、入国審査や交流を通じて留学気分を味わい、英語の学習意欲が向上した。

体育館に「空港」出現 臨場感あるセットで海外留学体験 入国審査やホテル、レストランで中学生が英会話にチャレンジ 「緊張したけれど、楽しかった」

 埼玉県日高市は7月26、27、30、31日と8月1、2日の計6日間、海外留学を体験できる「1DAYツアー」を文化体育館(同市南平沢)で行った。市立中学2年生、義務教育学校8年生と希望者計約460人が参加し、英会話にチャレンジした。

 オーストラリア留学を想定し、体育館内に空港や飛行機内など、臨場感のあるセットが設営された。生徒は空港の保安検査や出国審査を受けて飛行機に搭乗。入国審査を受けて両替をし、ホテルやレストランを体験した。空港スタッフやレストラン従業員を英語指導助手(ALT)らが演じ、全て英語でコミュニケーションがとられた。

 生徒は疑似パスポートを持ち、手荷物に持ち込み禁止の物品が仕込まれる仕掛けにも英語で対応。入国審査では審査官から名前や旅の目的、訪問先などを尋ねられた。オンラインでオーストラリア居住者との交流も行われ、留学気分を味わった。

 1日に参加した武蔵台小中学校8年の安藤相良さん(13)は「単語はところどころ聞こえたけれど、あまり分からなかった。ヒントをもらったりして助かった」と話した。高萩北中学校2年の工藤暖乃香さん(14)は「緊張していたけれど、やってみると楽しかった。今後に生かせるのが楽しみ」と笑顔だった。

 市教育センターの担当者は「生徒たちはよく頑張っている。最初はぎこちないが、最後は和やかに会話して、自然と英語が出ているようだ」と話した。

 ツアーは生徒の英語によるコミュニケーションの興味関心、学習意欲の向上を図ることを目的に実施され、今回で4回目。