海水浴客数、前年比3万人減 猛暑の影響か 7月の和歌山県白良浜

AI要約

和歌山県白浜町の白良浜海水浴場の海水浴客数が例年に比べて減少している。理由としては、猛暑で海水浴を避ける人が多いとされている。

過去の海水浴客数の推移や影響要因、近年の宿泊客数の見通しなどが述べられている。

海水浴場の開設期間や宿泊客数の動向、内外の観光客の動向が報告されている。

海水浴客数、前年比3万人減 猛暑の影響か 7月の和歌山県白良浜

 夏本番を迎え、和歌山県白浜町の白良浜海水浴場は連日、家族連れや若者でにぎわっているが、人出は例年に比べて少ない。町観光課によると、7月の海水浴客数(速報値)は6万2877人で、昨年同月に比べて3万487人減った。同課は「猛暑で海水浴を避けている人が多いのではないか」と話している。

 7月で海水浴客が最も多かったのは、14日の8200人。次いで7日の4410人、6日の4250人。強い日差しを避け、早朝や夕方に海水浴を楽しむ人の姿も見られる。

 一方、6月は1万9491人で、前年同月に比べて7975人増えた。最も多かった日は12日で、2923人だった。

 昨年8月は、盆休みの14、15日に台風が来襲した影響で、前年同月より8万4315人少ない7万9865人だった。

 同課によると、2019年まで白良浜の海水浴客は40万人を超えていたが、コロナ禍で20年は15万2千人にまで減少。21年は17万2千人、22年は29万3千人と回復していたが、23年は19万8千人と前年より9万5千人減少した。

 海水浴場の開設期間は5月3日~8月31日。

■宿泊客は昨年並みか

 白浜温泉旅館協同組合(加盟24施設)によると、8月の宿泊客は昨年並みの約13万人を見込んでいる。7月の数字は集計中だが、こちらも昨年並みの約10万人を見込んでいた。

 ある宿泊施設関係者は「7月は微増。もう少し増えると思っていたが、酷暑で海を避ける人が増えているのではないか。さらに能登半島地震を受け、国による北陸への旅行支援があったので、そちらへ客が流れた影響もあったと思われる。8月は天候次第だが、昨年並みになるのではないか」と分析した。

 別の宿泊施設関係者は「コロナ禍後、アジアはもちろん、欧米からの客が増えている。減った国内客の穴を外国人客が埋めてくれている」と話した。