見つけたら超ラッキー!あごも目もない 古代生物 “スナヤツメ”【夏休み自由研究 2024】水族館学芸員 “おすすめ” 不思議な生き物

AI要約

古代魚は生きた化石と呼ばれる魚で、国内の河川でも見ることができる。

スナヤツメというヤツメウナギ科の生き物は、顎がなく吸盤型の口を持ち、体に硬い骨を持たず軟骨だけでできている。

20センチほどの小さな体で見た目はミミズのようで、古代魚として3億年以上前から姿を変えず生き続けている。

見つけたら超ラッキー!あごも目もない 古代生物 “スナヤツメ”【夏休み自由研究 2024】水族館学芸員 “おすすめ” 不思議な生き物

■近所の川にもいるはず…ナゾの”古代魚”

”古代魚” は太古から姿を変えず今も生き残っている魚です。「生きた化石」とも呼ばれ、アフリカ沿岸で暮らす”シーラカンス”や、南米のアマゾン川にいる淡水魚”ピラルクー”や”カブトガニ”などが有名です。実は国内の河川でも、古代魚に出会うことがあるといいます。身近な魚の生態に詳しい富山県魚津水族館の学芸員、不破光大さんに聞きました。

魚津水族館 学芸員 不破光大さん「ヤツメウナギは古代魚で3億年以上前から姿を変えていないといわれています」

不破さんが教えてくれたのが、ヤツメウナギ科のスナヤツメと呼ばれる生き物です。眼の横に7つの鰓穴(えらあな)があり、この穴が眼のように見えることから、本当の眼とあわせて「八つ目(ヤツメ)」と呼ばれています。

スナヤツメには通常の魚とは全く違う特徴がたくさんあります。まず顎(あご)がなくて、口は吸盤型をしています。この通り水槽にぴったりとくっつくことができます。

さらに鼻の穴は一つだけ…、体に硬い骨はなく、やわらかい軟骨だけでできている生き物なんです。

こうした特徴から、スナヤツメは3億年以上も前から姿を変えていない「生きた化石」…古代魚とされています。

魚津水族館 学芸員 不破光大さん​「20センチぐらいと小さい…。鉛筆ぐらいしかないんですよ。太さも。だから鉛筆って思ってもらえたら大きさはわかりやすいですかね。ウロコもないので、ミミズっぽくも見えますね」

古代魚というと、海外に生息している遠い存在の生き物のように感じますが…このスナヤツメは、あなた家の近くの川にも生息しているかもしれない、“身近な古代魚”なんです。

魚津水族館 学芸員 不破光大さん「わりと富山県東部の湧き水地帯とかに出るんです。結構、身近にいる古代生物ですね。古代魚、珍しいですよね。近所にもこんなのがいるっていう。急に出会ったら、本当に怖いと思いますよ。なんじゃこれみたいな。本当にミミズとかおたまじゃくしとか、カエルみたいな感触です。皮膚感があるというか…気持ち悪い情報しか流していない…」