SLやまぐち号が復活45周年 新山口駅で記念イベント【山口】

AI要約

新山口-津和野間を走る観光列車「SLやまぐち号」が45周年を迎えた。

SLは1973年に終了したが、地域住民の声を受けて復活し、現在はD51形で運行している。

45周年記念イベントではSLの走行や地域の活性化を祝福する様々な行事が行われた。

SLやまぐち号が復活45周年 新山口駅で記念イベント【山口】

 JR山口線の新山口-津和野(島根県)駅間を走る観光列車「SL(蒸気機関車)やまぐち号」が復活45周年を迎えた。新山口駅で1日、記念イベントが開かれ、関係者や鉄道ファンが全国でも数少ないSLの走り続けている雄姿をたたえた。

 全国的な鉄道の近代化、合理化を受け、山口線でのSL運行は1973年10月に終えたが、小郡をはじめとした地域住民の声を受け、79年8月1日に愛称を「SLやまぐち号」として復活した。DL(ディーゼル機関車)での代替運行を経て、今年5月からD51形がけん引して2年ぶりに運行している。

 山口線SL運行対策協議会の小野浩誠会長が「昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けたSLやまぐち号は、豪雨災害や車体の不具合により長期間運休する困難な時期もあった。その困難を乗り越え、45周年を迎えることができた」とあいさつ。3日から装着される45周年記念ヘッドマークの披露に続いて、関係者による記念撮影の後、小野会長らによる合図で汽笛を鳴らし、煙を吐き出して走り出した。

 ういろうなど市特産品の販売や小郡地域で活動するふしの岩戸太鼓保存会(金子千佳子会長)の小・中・高生による勇壮な演奏、同地域協議会(横山洋之会長)によるSLポストカードや送り旗の配布が行われた。同地域マスコットキャラクター「おごりん」も見送りに駆け付けた。

 SLを見に来た矢次総悟君(平川小5年)は「煙を吐きながら、力強く走って格好いい」と声を弾ませ、カメラで写真に収めていた。

 記念ヘッドマークを付けたSLは、12日まで土日・祝日に走る。定員245人はいずれの日もほぼ満員。